ねこたび教会めぐり第一話
プラハ城 聖ヴィート大聖堂
ぼくたちがチェコの首都プラハを訪れたのは11月。
冬から逃げるように、北欧から南下していたけれど、ついに追いつかれてしまった。
でも、まだ雪は降らない。

まるで雪のような綿毛をつけた生垣。

誰かを待っているように窓から顔を出した犬。
もう待つのはやめてくれよ… お前の待っているお爺さんはもう…もう…
家の中にいるだろう!

バスの窓から撮影した空。
ヨーロッパの空は色彩が薄く感じる。この夕焼けもどことなく淡い。
プラハ城 聖ヴィート大聖堂

ぼくらがプラハ城を訪れた日はあいにくの曇り空。
プラハ城は少し高台にある城壁の中の建築群を言う。ドイツの古城のようなものはなく、王宮と言った方がイメージしやすいかもしれない。
そして、城の中には街と教会がある。

大聖堂。一歩踏み入れただけで、空気が変わる。
「ここは、違う」



ステンドグラスに刻まれた聖書の物語。
その美しさに言葉を失った。

ぼくらの最大のお目当てはこのミュシャの描いたステンドグラス。
チェコの生み出した巨匠の作品は、他と違う存在感がある。


何がどう違いを生み出しているのかはわからないけど、
でも、確かに違うと感じる。
写真では伝わらない、絵・色・線からひとつひとつが直接語りかけてくるような迫力が、あった。

プラハ城内でもこじんまりとしたクリスマスマーケットが。
手がかじかんだら、ホットワインを飲もう。

Pražský hrad(プラハ城)
公式ホームページ(日本語)
入場する建物の数によってチケット料金が変わるのでしっかりと調べてから訪れることをオススメします。プラハ城内に入るだけであれば無料です。
聖ヴィート大聖堂は無料エリアと有料エリアに分かれていて、がんばれば無料でも楽しめます。
でも、ミュシャのステンドグラスを間近で見るためにはチケットを買った方が絶対に幸せ。
ヨーロッパで30以上の教会を訪れたけど、いちばんのお気に入り。また行きたい。