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元カフェ店員が教えるドリップコーヒーが美味しくなる注ぎ方
自宅で挽いた香り高いコーヒー豆にゆっくりとお湯を注ぎ、淹れたてのコーヒーを飲む。
出かける前の一杯や、読書のおともに自分で美味しいコーヒーを淹れることができたらとても素敵ですよね。
しかしなかなか美味しく淹れることができないと悩む方が多いようです。
- 自分でコーヒーを淹れても、カフェで飲む味と違う…
- お湯を注ごうとすると、ドバッと出てしまう
- コーヒーを淹れた後の土手がキレイにならない
結論から言うと、コーヒーが美味しくならない理由は注ぎ方の上手い下手ではありません。
この記事ではコーヒーが美味しくならない原因と、上手に淹れる方法をまとめています。
ポイントは3つあります。
- ドリップ用のケトルを使う
- 挽き目を正確に(自宅で挽く場合)
- コーヒー豆とお湯を軽量する
この記事のやり方を真似すれば、自宅でのコーヒーライフがワンランクアップすること間違いなしです。
ドリップ用のケトルを使う
コーヒーを注ぐ時にドバッと出てしまう原因は、ケトルがコーヒー用のものではないことが1番の原因です。
コーヒー用のケトルは注ぎ口が細くなっており、簡単に細くゆっくりと注ぐことができるようになっています。
逆に言えばコーヒー用のケトルを手に入れれば、少し練習するだけで上手に注ぐことができるようになります。
おすすめのドリップケトル
コーヒー用のケトルにはいくつか種類がありますが、選ぶコツは3つあります。
- 容量: 700ml以下がベスト。1Lを超えると重たくて持てません。
- 沸かし方: 直火・IH対応・電気ケトルなど。
- デザイン: 毎日使うものなのでお気に入りのデザインを選ぶのが◎
月兎印 スリムポット
大人気、月兎印のドリップポット。
とても可愛らしくて使いやすいケトルです。ホーロー製で頑丈な上、直火、IH対応で便利。淹れやすさは申し分ありません。
難点は持ち手が熱くなることと、細部が少しずつ錆びていくこと。デザインと使いやすさどちらも求める方におすすめです。
ハリオ ドリップケトル ヴォーノ
世界的に有名なドリッパーであるV60を生み出したハリオの手がけるドリップケトル。
直火、IH対応でなんといっても持ちやすく注ぎやすいのが特徴。価格も手を出しやすい入門器です。
お湯をゆっくり注ぐコツ【プロの技】
毎日のようにコーヒーを淹れているカフェでは、安定してコーヒーを注ぐためのコツがありますので紹介していきます。
脇をしめる
ケトルを持つ手の脇をしめます。
脇をしめてケトルを持つとどう頑張っても胸のあたりまでしか上がりません。なので机はちょっと低めの方が淹れやすいです。
ケトルの注ぎ口にお湯をためる
手首を少し傾けて注ぎ口にお湯が見えたらストップします。
軽くお辞儀をするように体を倒す
脇をしめたまま、ドリッパーを覗き込むように腰から体を軽く倒します。
お湯がちょろちょろと注がれます。体の傾け具合でお湯の量を微調整します。
腰を軸に体全体で円を描く
脇とケトルは固めたまま、体全体を回すことでのの字にお湯を注ぎます。
手だけでお湯の量を調節しながら円を描くより、格段に安定しますよ。あと、1日に何杯も淹れるような場合は手首の保護にもなります。
注ぎ口にお湯が見えないタイプのケトルもあるので万能ではないですが、脇をしめるだけでも安定感が全然違います。ぜひ試してみてくださいね。
挽き目を正確に
おうちでコーヒーミルを使っている場合に陥りがちな罠なのですが、コーヒーの挽き目はとても大切です。
挽き目が粗いとお湯の触れる表面積が減るため、コーヒーの味は薄くなります。細かいとその逆で濃いコーヒーになります。
ただし挽き目は抽出スピードにも大きく影響するので、コーヒー初心者が挽き目で濃度を調節するのはかなり難しいでしょう。基本は一定の挽き目に固定しておくのが吉です。
コーヒーの濃さは次に解説する豆とお湯の割合で調整する方が簡単です。
もし挽き目がどのくらいが良いかわからない場合はコーヒーショップで挽いてもらった粉を少しだけ取っておいて参考にすると良いですよ。
コーヒー豆とお湯を計量する
次に大切なのは計量です。
おうちでコーヒーを淹れる時にはざっくりとした量で決めてしまいがちですが、計量はとても大切です。個人的にはお湯の注ぎ方より計量の方が大切だと考えています。
コーヒーは豆から抽出した成分が溶け込んでいる液体なので、豆とお湯の割合はどれだけの成分を抽出するかに大きく影響します。
スペシャルティコーヒーの専門店では豆の量は0.1g単位、お湯の量は1g単位で管理するほど大切にしている要素なんです。
とはいえおうちで淹れるのであれば、豆の量は1g単位、お湯は5g単位くらいで十分です。
できればコーヒー用のスケールを使ってほしいですが、キッチンスケールでも問題はありません。
コーヒー豆の15~18倍のお湯の量を入れる
豆の種類や焙煎度にもよりますが、コーヒー豆の重さの15~18倍のお湯を入れます。
1人分は12gの豆に対して、180~216gのお湯。出来上がり量ではなくお湯の投入量です。
淹れてみて濃かったり薄かったりした場合は少しずつ調整してみてください。
ドリップコーヒーの淹れ方を動画で見る
美味しいコーヒーを淹れるための注ぎ方を見ていきましょう。
ドリップで大事なことは雑味を落とさないこと。そのためのポイントはこの5つ。
- 湯温を調節する
- 蒸らし30秒
- 細くゆっくりお湯を注ぐ
- おまんじゅうをキープ
- 全部落としきらない
まずは動画を見てみてください。北海道の恵庭にあるカフェ、珈琲きゃろっとのマスターがアップした動画です。11年前のモノですが、ドリップの基本は変わりません。
ポイント①:湯温を調節する
【動画:1:26】
沸騰したお湯より若干冷ました方が美味しいです。沸かしたお湯をケトルやサーバーに入れるとでだいたい90度に下がります。こだわりたくなったら温度計を用意しましょう。
一般的には、深煎りは低めの温度でじっくり、浅煎りは高めの温度でささっと抽出すると美味しくなると言われています。
ポイント②:蒸らし30秒
【動画:2:02】
抽出を始める前にコーヒーの粉全体をお湯で濡らして待つことを蒸らしと言います。新鮮な豆だとこの時に炭酸ガスが出てきてムクムクと膨らみます。
蒸らしはドリップの肝。必ずやるようにしてくださいね。
炭酸ガスを抜かずに抽出すると、ガスがお湯と豆の接触を邪魔して抽出効率が落ちるため、間の抜けた味になってしまいます。ドリップのスタイルはマスターの数だけありますが、蒸らしをしない人はほとんどいません。
蒸らしのお湯の量はポタポタと落ち始めるくらい。時間は30~40秒が目安です。
ポイント③:細くゆっくりお湯を注ぐ
【動画:2:40】
ドリップの基本はなんと言っても細くゆっくりとお湯を注ぐことです。荒々しく豆をかき回すようにお湯を入れると雑味が一気に抽出液に落ちてしまいます。
ポイント④:おまんじゅうをキープ
【動画:3:00】
ムクムクと膨らんだコーヒーの粉の中央にそっとお湯を入れると、そのままおまんじゅうあるいはハンバーグのように膨らみます。これを崩さないようにそっとお湯を入れます。
ポイント⑤:全部落としきらない
【動画4:41】
抽出中にモコモコに膨らんでいる泡にはコーヒーの微粉や雑味成分が吸着しています。これを抽出液に落としてしまうと味がかなり落ちてしまうので、絶対に最後の一滴まで落とさないようにしてくださいね。
ドリップコーヒーの注ぎ方まとめ
いかがでしたでしょうか?
読書やリモートワークのために、自分で美味しいコーヒーを淹れられるようになったらとっても素敵ですよね。
いろいろ淹れ方を調べていると難しそうに感じるかもしれませんが、ちゃんとしたコーヒー用の道具を使えば思ったより簡単に淹れることができるはずです。
ぜひ、お気に入りのコーヒーケトルを見つけて練習してみてくださいね。
おしゃれさでコーヒーケトルを選ぶ
月兎 スリムポット
KINTO プアオーバーケトル
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キャンプなどのアウトドアシーンでは軽くて直火OKだと便利です。ここではおすすめのケトルを2つ紹介します。